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「ねっと」とともにベゴニアの勉強し、花が咲いては喜び、ダメにしては落ち込みまだまだな〜と実感しています。ちょっと頑張って、私流の栽培日記です。
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ベゴニアの育て方
病気と害虫
最も多いもの
観葉系のベゴニアにとってもっとも厄介なのはうどん粉病と葉に穴をあけてしまうヨトウなどの幼虫類です。うどん粉病には木立のところで述べたような薬が有効です。
蛾や蝶などの幼虫には即効性のものが良いのですが、予防薬として使うのなら最近の薬では、モスピラン粒剤、ベストガード粒剤などの土にばら撒くタイプのものが使いやすくてよいでしょう。モスピランには水和剤もありますから、食べてるところを見つけてしまった時、すぐに散布するのに便利です。
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ネコナカイガラムシ類
名前のとうり、根につく害虫です。最近あちこちでよく見かけます。根に寄生して、株を弱らせてしまいます。なぜかネコブセンチュウのいる株にはつきません。
直径2〜3ミリ位の粉をまぶしたような巣を作って、中心に1〜2ミリ位の、小判のような形の白い虫がいます。結構速いスピードで移動するので、一鉢見つけたら周りにもいると思って間違いありません。
薬は、本にはマラソンを潅注とかいてありますが、うちではダイアジノン粒剤3と、ダイアジノン乳剤併用しています。粒剤のほうは、武田薬品からコガネムシの幼虫に効くとして、ホームセンターなどでも売っています。
使い方としては、虫がいたら根を洗ってから、植え付ける土に1リッターあたり2〜3gを混ぜます。乳剤が手に入れば、1000倍で潅注します。
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ハダニ・ホコリダニ
よくダニになめられたと言う言葉を聞きます。これは、ホコリダニによって被害を受けた傷跡を見て、そういう表現をするのだと思いますが、どうもこれをハダニと混同している人も多いようです。
ハダニは肉眼で見ることも出来るくらいの大きさのダニで、実はベゴニアはあんまり好きではありません。フクシアやエンゼルトランペット(ブルグマンシア)、朝鮮朝顔(ダチュラ)などが大好物で、それらがそばにあると時々、天敵に追いかけられたりして、ベゴニアにつくこともあります。これらの植物と一緒に育てていたりすると、結構被害をこうむったりします。しかし、ハダニは目で見て分かります。ハダニは、芽先にラップで覆ったような、蜘蛛の巣状の膜を張って、そこにうじゃうじゃたかっており、大きさは1ミリ弱くらいですが、動いているのは見ることが出来ます。
それに比べてホコリダニは、肉眼で見るのは無理です。芽先や枝の傷を見て、はじめて気が付くのです。(写真右:ホコリダニの被害にあったオドラータ)生長点を傷つけられてしまうので、厄介極まりないです。
防除としては殺ダニ剤を使います。コロマイトやバロックと言った薬剤を、輪番で交互に散布します。連用は、耐性が出来てしまうので避けてください。
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ネコブセンチュウ
植え替えをしようとして鉢から抜いてみてびっくり!根がこぶだらけ!と言うとこれです。根に寄生して栄養を横取りしてしまうために、株が弱ったりして気がつく事もあります。
元々土壌の中にいるセンチュウですから、地べたにじかに置かないなど、注意することである程度は防げますが、腐葉土や、消毒をしていない土などを使っていると、いつのまにか紛れ込んでいたりします。
これには予防が大切で、最近ではボルテージ粒剤と言うのをホームセンターなどで見かけますから、それを5号鉢(土1リットル)に2〜3g混ぜればいいのですが、結構強い薬ですから、夏ばてしたりして弱っている株や、根の弱い根茎種には、少なめにして使います。これはあくまで予防として使うのであって、治療にはさらに強い薬を使うしかありません。
ネコブが付いてしまったら、まず葉挿しや、枝挿しをして子苗を作ってから、元株は焼却します。根茎種の場合は、根茎の中まで入りこんでいる場合もあるので、根茎挿しは避けます。もったいないと思うかもしれませんが、これがネコブを撃退する一番の方法です。
先に治療が出来る薬もあると書きましたが、毒物扱いの薬で、プロ用の物のため、キロ単位でしか売っていませんので、扱いが厄介なためお勧めしません。とにかくネコブが見つかったら、株を更新することを考えてください。これが最良の方法です。
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斑点細菌病
最近、花屋で売っているエラチオールなどでよく見かけます。一気に広がって葉が落ちたり、観賞価値を落としたりするので注意が必要です。
最初はぽつぽつと丸い水玉が、やがてじわ〜と広がって、どこかの地図のような茶色の模様になっていきます。
水遣りのときの撥ねやしぶきで移ってしまうので、これが出ているときの水遣りは注意が必要です。周囲の湿度が高いときに多発するので、80%以下になるように(90%以上には絶対にしないように)します。
薬で治る病気ではないので、本当は病気の株は処分した方が良いのですが、捨てられないほど大切なものは、病気の葉や茎は切り捨てて、ストレプトマイシン剤もしくは銅剤を散布します。切り捨てたからと言って、菌は他の葉の表面に付いていたりしているので必ず薬は散布しておきましょう。
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農薬は新しい物を
昔からあるオルトランや、ベンレートには耐性が出来ているものが増えていますので、薬は1種類を使いつづけるのではなく、ローテーションを組んで耐性をつけないようにして使うのが基本です。また、今回紹介しているものは実際に使用して薬害が出ないものを選んでありますが、昔からあるうどん粉の薬のサプロールなどは非常に良い薬なのですが、残念ながらベゴニアには薬害が出てしまうのでお勧めできません。
よくどのくらいの間隔で撒けば良いのかと訊かれますが、薬によって、濃度によって効果が持続する期間は変ってきますので、それぞれの説明書をよく読んで下さい。また、農薬には使用期限(有効期限)があります。使う前に必ず切れてないか確認しましょう。
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台所農薬!?
最近無農薬とかでの栽培が流行ですが、これは病害虫防除の点から言うとや
たら手間のかかる方法で、効き目もそう期待は出来ないし、長続きもしません。見つけたらこまめに掛けるのが原則ですから、手間と時間を惜しまないと言う方にはお勧めですけど、やってみたい方はどうぞ。
●重曹のうどん粉薬
300ccの水にティースプーン1杯の重曹を溶かしてスプレーする。
●牛乳のアブラムシ薬
牛乳をそのままアブラムシに向けてスプレーする。 |
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農薬なのに農薬じゃない!?
●粘着くん(でんぷん製剤)→農薬コーナーで市販されています
これはれっきとした農薬ですが、化学合成の薬品ではなく、でんぷんの糊の性質を利用した薬です。虫の気門(空気を取り入れる穴)を糊でふさいで窒息死させる薬ですから、虫に対してちゃんとかからないと効き目がありません。
●オレート→農薬コーナーで市販されています
これはオレイン酸ナトリウムと言って、石鹸の成分と同じものです。効き方は粘着くんと同じで、ちゃんと虫にかからないと死にません。
※無農薬栽培に興味のある方は「植物エキスで防ぐ病気と害虫(農文協出版1630円」をご覧になることをお勧めします。
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文章協力:山口裕美子さん
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